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LOMO LC-Aについて思うことの続き
デジカメとフィルムカメラの差とかではなくて、
LOMO LC-Aのレンズは、
被写体を絵画的に捉えるなって
思います。

絵画的というのは、
あまり立体的ではないということ、
コントラストが高くないこと、
輪郭がハッキリしていないこと、
色々な要素があると思います。
総じて、ここに挙げた要素は
現代的レンズで解消されているもので、
それが堂々と残っているところが
「味」に繋がっているのではないでしょうか。

トイカメラのブームは、
LOMO LC-Aや初代HOLGAから
はじまりました。
でも、今のように
レンズをわざとトイ風にしたのではなく、
どちらもしっかりとしたメーカーが、
しっかりと作ったにもかかわらず、
すごく独特の写りになってしまい、
それをアート的と捉える
ムーブメントが発生したことで
いつの間にか
有名なカメラになってしまっただけです。

トンネル効果のすばらしさ、
クロスプロセスをすること、
多重露光をすること、
ノーファインダーで撮ること。
こういうトイカメラの基本を
自由な発想に基づいて
作り上げていった人々は、
本当の意味でのクリエイターだったと思います。

いまの時代、
こういう「価値のあるカメラ」が
どれだけあるでしょうか。
そして、自由な発想を
ぶつけることができるカメラが
存在するでしょうか。

デジタルだ、フィルムだ、ではなくて、
自分の感性をぶつけることができるカメラが
すばらしいカメラなのでは?

だから、僕の中では、
ライカとLC-Aは同等の価値なんです。
楽しさの源は一緒なんです。

そして、印画紙がなくなった時点で
フィルムカメラに価値がないという方がいますし、
中判デジタルの登場などで
ますます美しいデジタル写真を
撮れる状況は整ってきていますが、
それとは別の次元、
1枚の写真ができあがるまでの時間、
化学反応という
自然世界のものが作用する
ふたつとして同じものは
完成しないという価値観、
そういうものに
フィルムカメラの良い点は
まだまだあると思います。


Camera:LOMO LC-A
Film:ローライレトロ100


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by snap_magazine | 2010-04-03 09:57 | LOMO LC-A
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